LCCとの比較
最近よく耳にする「LCC」という言葉。LCCとは、ローコストキャリアの略です。つまり大手航空会社と比べて、運賃が大幅に安い格安航空会社の総称になります。
料金が安いのはとても魅力的ではありますが、デメリットもあるので注意しましょう。
それではフルサービスキャリアであるエバー航空と、LCCであるピーチ、スクートをさまざまな項目で比較してみます。
LCCとの比較１：ピーチ
まずはエバー航空とLCCであるピーチを比べてみます。
1 フルサービスかLCCか
航空会社を選ぶ際によく目にする「FSC」と「LCC」という言葉。
既存の航空会社は「フルサービスキャリア＝FSC」と呼ばれるのに対して、格安航空会社は「ローコストキャリア＝LCC」と呼ばれます。
エバー航空はJALやANAと同じくフルサービスキャリア。預け入れ手荷物が無料、マイレージサービスあり、機内でのサービスも充実していて、こういったサービスが運賃に含まれているので機内食やドリンクなども無料です。
快適性と安全性を重視しているのが人気の理由のひとつでしょう。
一方、ピーチはLCCです。運賃が安いというのが最大の魅力でしょう。
ただし、LCCでは荷物の預け入れや機内食、座席指定などは有料で別料金となります。
また、席の快適性などもフルサービスキャリアとは異なります。
詳しくは『④サービスの比較』で説明します。
航空会社の種類の比較
| エバー航空 | フルサービスキャリア（FSC） |
| ピーチ | ローコストキャリア（LCC） |
2 運航便数（台湾便）の比較
それでは台湾便の運航便数をエバー航空とピーチで比べてみましょう。
エバー航空は成田からは毎日4便（高雄行きを含む）、羽田からは毎日2便を運航。
ピーチは成田からは3便、羽田からは1便を運航しています。
ピーチは成田空港第3ターミナルの離発着なので、少々使い勝手が悪いと感じる人もいる
かもしれません。
台湾便の運航便数の比較
| | 成田 | 羽田 |
|---|
| エバー航空 | 毎日4便（午後・夜） | 毎日2便（午前・昼） |
| ピーチ | 毎日3便（午前・午後・夜） | 毎日1便（早朝） |
※エバー航空は、成田からは高雄行を含め毎日4便運航（BR183/197/195/107）
3 機材の比較
エバー航空とピーチでは機材はどう違うのでしょうか？
エバー航空は、ボーイングの他にエアバスも運航中。
さらにエバー航空は、日本のサンリオと提携して「ハローキティジェット」を導入していることでも有名です。
機体にハローキティが描かれているのはもちろん、座席や機内食、アメニティもハローキティが利用されているのでサンリオファンやお子様にも人気があります。
一方ピーチは全席エコノミーのエアバスのみ。LCCなので席も広くはないでしょう。
座り心地など快適さを求める方には少々厳しいかもしれません。
機体はピンクと紫色で女性ウケが良さそうです。
機材の比較
| エバー航空 | B787-10 B787-9 B777-300ER A330-300 A330-200 A321-200 |
| ピーチ | A320-200 |
4 サービスの比較
フルサービスであるエバー航空と、LCCであるピーチには大きな差があります。
エバー航空は、、機内食や飲み物、アメニティ、手荷物料金などは運賃にサービス料が含まれているため無料で、機内では一人一人の席にモニターがあり映画やゲームなどのエンターテインメントを楽しめます。（一部機材を除く）
しかしLCCであるピーチは、それらが運賃に含まれていません。つまり別料金で有料になります。モニターも無いのでフライト中に映画などを見ることはできません。
「機内食はいつ出るの？飲み物はいつ来るの？」と待っていても、自分でお金を出して購入しなければ用意してもらえません。
LCCの特徴は運賃の安さなので、コストを抑えるために当然といえば当然です。
予約変更も有料、予約取り消しでの払い戻しが不可、セール運賃もキャンセル不可・返金不可などリスクも伴うのがLCCです。
航空券をせっかく安く取れても、急な用事やスケジュール変更、体調不良になってしまう可能性を考えると、フルサービスキャリアを選んでおく方がリスクは減らせるでしょう。
また飛行機の遅延や欠航についてもエバー航空とLCCでは対応の違いがあります。
エバー航空などのフルサービスキャリアでは、自社都合（機材の故障など）で遅延・欠航した場合、払い戻しや他交通機関への振替の対応をしています。
一方、LCCの多くは、自社の後続便への振替または払戻しのみです。
後続便があれば良いですが、時間的に後続便が無い・後続便の予約がいっぱいで搭乗できない・・・そういう場合は自分で宿泊先を探し、もちろん費用も自腹になります。
台風や雪の季節で、飛行機が欠航になってしまった！という時は、覚悟が必要かもしれません。
LCCは運賃が安い分、色々なデメリットがありますが、それでも格安に魅力を感じる人は多いので、自分に合う方を選ぶと良いでしょう。
サービスの比較
| | 機内食 | 飲み物 | アメニティ | 機内モニター |
|---|
| エバー航空 | 無料 | 無料 | 無料 | 〇 |
| ピーチ | 有料 | 有料 | 有料 | × |
※エバー航空A321-200は、ビジネスクラスのみ個人モニター設置。（エコノミーは共有モニター）
| | 受託手荷物 | 座席指定 | 予約変更 | 振替 |
|---|
| エバー航空 | 無料 | 一部有料
（V/W/Sクラス） | 可 | 〇 |
| ピーチ | 有料 | 有料 | 不可 | △ |
5 料金の比較
上記の通り、エバー航空とピーチではサービス面や対応についてかなりの違いがあることがお分かりいただけたと思います。
では、気になる料金の違いも比較してみましょう。
[条件]
出発日：2/5 宿泊数：2泊 東京⇔台北の往復
【エコノミークラスの航空券料金比較】
| | エアトリ | HIS | JTB | トラベルコ | 平均金額 |
|---|
| エバー航空 | 33,000円～ | 45,880円～ | 45,880円～ | 41,460円～ | 41,555円～ |
| ピーチ | 24,960円～ | 29,690円～ | 無し | 28,590円～ | 27,747円～ |
LCCとの比較２：スクート
続いて、エバー航空とスクートを比べてみます。
1 フルサービスかLCCか
エバー航空はJAL・ANAと同様にフルサービスキャリア。サービス面や安全性などに力を入れており、預け入れ荷物や機内食などは無料。運賃に含まれています。
一方スクートはピーチと同様にLCCです。料金が格安ではあるものの、サービス面や対応面ではフルサービスと比べると物足りないでしょう。
航空会社の種類の比較
| エバー航空 | フルサービスキャリア（FSC） |
| スクート | ローコストキャリア（LCC） |
2 運航便数（台湾便）の比較
それでは台湾便の運航便数をエバー航空とスクートで比べてみましょう。
エバー航空は成田から毎日4便（高雄行きを含む）、羽田からは毎日2便を運航しているのに対して、スクートは成田から毎日1便のみ。
旅のスケジュールを自由に決めたいなら、エバー航空の方が勝手が良さそうです。
成田・羽田のどちらからも出発できるのは大きな利点でしょう。
台湾便の運航便数の比較
| | 成田 | 羽田 |
|---|
| エバー航空 | 毎日4便（午後・夜） | 毎日2便（午前・昼） |
| スクート | 毎日1便（午前） | |
※エバー航空は、成田からは高雄行を含め毎日4便運航（BR183/197/195/107）
3 機材の比較
機材についてもエバー航空とスクートの違いを見てみましょう。
エバー航空がボーイングやエアバスの両方を運航していることは上記でもご紹介しました。
スクートはLCCだからやっぱり座席が狭いのは当然？と思う人も多いでしょう。
実はスクートはボーイング787の最新鋭機を使用していて、他のLCCとは異なる快適さがあることで注目を集めています
機材の比較
| エバー航空 | B787-10 B787-9 B777-300ER A330-300 A330-200 A321-200 |
| スクート | B787 |
4 サービスの比較
ピーチと同様にスクートもLCCなので、機内食や座席指定などは有料です。
座席にモニターも付いていないためフライト中に映画やゲームを楽しむことはできません。
人によっては時間を持て余してしまう場合も。
一方、エバー航空はフルサービスキャリアなので機内食や飲み物、アメニティ、手荷物料金などは運賃にサービス料が含まれているので無料です。座席にはモニターが付いていて（一部機材を除く）映画やゲームなどのエンターテインメントも楽しめます。短いフライトでも有意義に過ごせそうです。
また、よくあるのが台風や雪などの悪天候で遅延・欠航したときにどうなるか。
フルサービスとLCCでは対応に大きな違いがあるのでご注意を。
エバー航空などのフルサービスキャリアでは、自社都合（機材の故障など）で遅延・欠航した場合、払い戻しや他交通機関への振替の対応をしています。
一方、LCCの多くは、自社の後続便への振替または払戻しのみです。
後続便があれば良いですが、時間的に後続便が無い・後続便の予約がいっぱいで搭乗できない・・・そういう場合は自分で宿泊先を探し、もちろん費用も自腹になります。
LCCは格安である分、こういったリスクがあるので、どちらを取るかは好みや旅行スタイルによって決めると良いでしょう。
サービスの比較
| | 機内食 | 飲み物 | アメニティ | 機内モニター |
|---|
| エバー航空 | 無料 | 無料 | 無料 | 〇 |
| スクート | 有料 | 有料 | 有料 | × |
※エバー航空A321-200は、ビジネスクラスのみ個人モニター設置。（エコノミーは共有モ
ニター）
| | 受託手荷物 | 座席指定 | 予約変更 | 振替 |
|---|
| エバー航空 | 無料 | 一部有料
（V/W/Sクラス） | 可 | 〇 |
| スクート | 有料 | 有料 | 不可 | △ |
5 料金の比較
それではエバー航空とスクートの料金がどのくらい違うのか比べてみましょう。
[条件]
出発日：2/5 宿泊数：2泊 東京⇔台北の往復
【エコノミークラスの航空券料金比較】
| | エアトリ | HIS | JTB | トラベルコ | 平均金額 |
|---|
| エバー航空 | 33,000円～ | 45,880円～ | 45,880円～ | 41,460円～ | 41,555円～ |
| スクート | 21,000円～ | 44,080円～ | 51,280円～ | 29,120円～ | 36,370円～ |
